格安SIMのカウントフリーとは?
格安SIMに対して、データ量が少ないイメージを持つ方は多いようです。 もちろん、格安SIMにも数十GBのデータ量が付いてくるものはあります。 ただ、それだけ基本料金は高くなり、格安SIMとは言いにくい状態に。 格安SIMで選ばれるプランは1GB〜5GBほど、 どうしてもデータ量が少ないものが多く契約されることになると思います。 スマホが普及して以来、 私たちの周りには便利で面白いアプリやネットサービスが次々と登場しています。 気づけば一日中、スマホをいじっているという方も多いのではないでしょうか? 格安SIMのように少ないデータ量ではどうしても心もとなく、 結局、追加でデータ量を購入する必要があることも。 ではどうすれば良いのか? 実は、格安SIMを提供するMVNO事業者の中には、 「カウントフリー」と呼ばれるシステムを導入するところが増えているのです。 カウントフリーであれば、これまでのデータ量を大幅に削減できるかも! そこで今回は、カウントフリーとは何か、 また、カウントフリーを導入しているMVNO事業者に至るまでを詳しく紹介していきます。
目次
1.カウントフリーとは?
そもそもカウントフリーとは何なのか?
カウントフリーとは、MVNO事業者の定めるサービスに対してのデータ通信に限り、
契約のデータ量としては計算せず、完全に無料!として考えるサービスのことです。
つまりは使い放題!
もちろん、格安SIMを提供するMVNO事業者によって対象としているサービスは様々。
みなさんの求めるサービスがそこに含まれるとは限りません。
対象のサービスとしてよく見かけるのは、
- LINE
などのいわゆる「SNS」。
- 050 plus
などの「無料通話」。
- YouTube
- AbemaTV
などの「動画」。
- Spotify
- Google Play Music
などの「音楽」。
- Pokemon Go
- App Store
- マイポケット
など「その他サービス」。
軽く調べるだけでもこれだけの対象サービスが見つかります。
上記の中に、みなさんが普段からよく利用するサービスはありますか?
1GBでできることは意外と少ないのです。
Webページ閲覧 | メール | Googleマップ | LINE(ビデオ電話) | YouTube(高画質) |
---|---|---|---|---|
4,300ページ | 6万7千通 | 約1,400回 | 約3時間15分 | 約5時間30分 |
上記を見てわかる通り、
Webページやメールの閲覧程度がメインの方なら1Gがでも十分と言えます。
しかし、LINE(ビデオ電話)やYouTube動画になると足りなくなるのは確実でしょう。
まして、データ量というのは、すべてのサービスに対しての総合量。
1GBのデータ量すべてをLINEやYouTubeだけに使っているわけではありません。
カウントフリー、データ量が足りなくなりやすい格安SIMには欠かせないサービスなのです。
特にビデオ電話や動画の利用が多いという方は、
ぜひカウントフリーを導入している格安SIMを検討することをおすすめします。
2.カウントフリーを導入しているところ
カウントフリーを導入している、格安SIM、つまりMVNO事業者は何社かあります。 そして、MVNO事業者ごとに対象としているアプリやサービスは異なります。 そこで、以下にカウントフリーを導入しているMVNO事業者をリスト化しました。
- LINEモバイル
- FREETEL SIM
- OCN モバイル ONE
- BIGLOBE SIM
- DTI SIM
現在、すでにサービスとして展開しているのは上記の5社。
それでは、各MVNO事業者のサービス内容について確認していきましょう。
1.LINEモバイル
LINEモバイルは、SNS(コミュニケーションアプリ) 最大手の「LINE株式会社」が手がける MVNO事業者です。 そんなLINEモバイルでカウントフリーとなるサービスは、
- LINE:トーク、無料通話を代表に、関連ゲームも楽しめる
- Twitter:短文(140文字以内)を「ツイート(つぶやき)」できる
- Facebook:フレンドリストを登録し、写真やコメントを載せ近況の報告ができる
- Instagram:写真共有アプリ。乗せられた写真に対してコメントすることができる
などSNSを中心にしたもの。
この中でも、LINEは特に人気が高く、
日本での普及率は全世代対象で85%以上とまで言われるほど。
スマホを持っている方で登録していない人はほとんどいない状態です。
そんな中、LINEモバイルの登場というのは注目されたことでしょう。
LINEモバイルの格安SIMのプランは主に3つ、
- LINEフリープラン
- コミュニケーションプラン
- MUSIC+プラン
これら全てでLINEのデータ量はカウントフリーとなります。 また、格安SIMで唯一「LINEのID検索」ができるのもLINEモバイルならでは。 他の格安SIMでは、どうしても年齢認証の壁があり、LINEのID検索ができませんでした。 これは、年齢認証は大手キャリアでしか受け付けていないかったためです。 LINEを中心にSNSを頻繁に使用する方には、LINEモバイルの格安SIMがいいでしょう。
2.FREETEL SIM
FREETEL SIMでカウントフリーとなるサービスは、
- LINE
- Messenger:Facebookに付随するメッセージ機能
- Pokemon GO:GPS機能と連動し、現実世界を舞台にポケモンを体験できる
- We Chat:メッセージと通話、専用ゲームができる無料アプリ
- WhatsApp:世界10億人以上が利用する。メッセージと通話ができる無料アプリ
など、SNSに限らず幅広く対応しています。
また、FREETEL SIMのおすすめポイントは、
スマホとSIMカード、音声通話が一つになった「スマートコミコミ」。
月額1,590円(税込)〜スマホ端末まで持つことができます。
さらに!
FREETEL SIMで購入したスマホが破損した場合、
端末代の残金を払うことなく、1年毎に新モデルに機種変が可能!
壊れたスマホを仕方なく持ち続ける必要はありません。
その上!
破損の有無にかかわらず、FREETEL SIMの「とりかえ〜る」なら、
半年に1回、これまた端末代の残金を払う必要なく、新機種に機種変が可能!
年々出てくる新機能満載の新機種をいち早く手に入れることができます。
FREETEL SIMは、数ある格安SIMの中から「2016年お客様満足度調査 第1位」。
カウントフリーはもちろん、「スマートコミコミ」や「とりかえ〜る」など、
新しいもの好きな方にはぜひ知ってもらいたい格安SIMと言えます。
3.OCN モバイル ONE
OCN モバイル ONEでカウントフリーとなるサービスは、
- 050 plus:ネット回線を使用したIP電話。050plus同士の通話料は無料
- マイポケット:最大128GBまでを保存できるクラウドストレージ
- モバONEアプリ:利用明細やデータ残量などが確認できる
- OCN申し込みサイト:OCNに関連するサービスへの申し込みサイト
などとなります。
OCN モバイル ONEは、通信事業者最大手の「NTTコミュニケーションズ」の格安SIMプラン。
そのため、格安SIMには珍しく「マイセキュア」、セキュリティ対策ソフトが標準装備。
最新のセキュリティソフトが定期的に更新されるので、
最近話題の「アカウントの乗っ取り」を未然に防いでくれます。
また、OCN モバイル ONEの「マイセキュア」は軽量設計。
セキュリティソフトにありがちな、
インストール後の端末動作不良や消費電力の増加なども起こりにくくなっています。
みなさんの中には、「格安SIM=低速」というイメージがあると思います。
その点、OCN モバイル ONEなら安心!
通信環境をより良くするため、定期的に設備の強化を実施。
常にスムーズな通信ができるよう設備投資を行っています。
NTTのSIMカードということで、もはや格安SIMという印象は持たないでしょう。
それでもなお、その他の格安SIMに負けない低価格とサービス展開に魅力を感じます。
高い品質と安心を守りつつ、より安いサービスを求める方にはおすすめです。
4.BIGLOBE SIM
BIGLOBE SIMでカウントフリーとなるサービスは、
- Google Play Music:月額980円(税別)で4,000万曲以上が自由に聴ける
- Apple Music:月額980円(税別)で数百万曲も聴ける
- Abema TV:インターネットテレビを無料で視聴できる
- Spotify:ユーザー数1億人以上。世界最大の音楽配信サービス
などです。
BIGLOBE SIMでカウントフリーを利用するためには、
「エンタメフリーオプション」月額480円(税別)に加入する必要があります。
上記のサービスのうち、どれか1つでも利用している方には嬉しい格安SIMと言えます。
特に、音楽のダウンロードは思う以上にデータ量を消費するものです。
また、BIGLOBEの格安SIMは、何もカウントフリーだけが売りではありません。
- 音声通話が月額1,600円〜
- BIGLOBEWiFi無料(6GBプラン以上)
- BIGLOBEでんわ3分かけ放題
- BIGLOBEでんわ通話パック60
など特徴あるお得なプランが満載! 中でも、BIGLOBEWiFiの規模は大きく、全国86,000ヶ所にもなります。 スマホだけでなく、外出先でPCやタブレットを気軽にネットに繋げることができますよ。 「BIGLOBEでんわ3分かけ放題」では、月額650円で3分以内の国内通話が無料! 通話時間の平均時間は1回2分30秒程度とされていますから、 「BIGLOBEでんわ3分かけ放題」であれば通話料の大幅な節約に繋がります。 カウントフリーに加え、通話料を削減したい方におすすめの格安SIMプランでしょう。
5.DTI SIM
DTI SIMでカウントフリーとなるサービスは、 Pokemon GOただ1つのみです。 爆発的人気があるとはいえ、 対象が「Pokemon GO」だけでは他の格安SIMに比べて目劣りしてしまうと思います。 しかし、DTI SIMの本当の魅力は数ある期間限定の割引サービス、
- 春のキャッシュバックキャンペーン
- のりかえキャンペーン
- お試しプラン
などです。
2017年3月現在、「春のキャッシュバックキャンペーン」として、
先着3,000名様限定で5,000円のキャッシュバックを実施しています。
同時に、データ容量もプレゼント!最大で1.7万円分もお得になります。
また、2017年3月31日まで限定、「のりかえキャンペーン」として、
1GB、5GB、10GBへの契約者を対象に、事務手数料(最大2,500円)の割引!
数ある格安SIMの中でも特に初期費用を抑えて乗り換えることができます。
その上、DTI SIMでは、格安SIM初心者向けに「お試しプラン」を展開。
- でんわ定額プラン(3GB)
- microSIM
- データプラン(3GB)
の基本料金を半年間大幅割引!
データプランに対しては実質0円!
カウントフリーの対象が充実している他の格安SIMにも負けないサービス内容です。
DTI SIMはカウントフリー目当てというよりも、
単純に安く手軽に格安SIMを始めてみたいという方にぴったりなプランと言えます。
まとめ
今回は、「カウントフリー」を採用している格安SIMを対象にまとめました。 いかがでしたでしょうか? 一口にカウントフリーとしても、 対象としているアプリやサービスは格安SIMによって様々でしたね。 その中でも、
- SNSに特化した「LINE」
- 幅広いサービスに対応した「FREETEL SIM」
の2つの格安SIMには注目です。
一部サービスに対して、データ量がカウントされない「カウントフリー」、
ぜひうまく活用できる便利な格安SIMを探してみてはいかがでしょうか?
ただし!
格安SIMの魅力は「カウントフリー」だけではありません。
- 格安!
- 幅広いサービス
- 縛りの弱い自由な契約
など様々です。
カウントフリーにばかり目が行くと、
結果的に自分の使用目的に合わない格安SIMを選ぶ結果に繋がるかもしれません。
格安SIMを検討する際には、価格とサービスのバランスに注目して選んでください。
関連記事
-
- 格安SIMとは?
- これまでSIMを購入するためには、「ソフトバンク」「ドコモ」「au」など、いわゆる大手キャリアのサービスしかありませんでした。大手という安心感はあるものの、価格が高いのが難点。毎月の基本料金で家計が圧迫されている方も多いことでしょう。そんな中で登場したのが「格安SIM」。名前の通り「格安」というのが一番の売りです。
-
- 格安SIMで注意すべき5つのポイント
- 最近話題の「格安SIM」。CMやネット広告などで毎日のように宣伝されています。ただ、その内容は「格安!」「プランが多い!」「使い勝手がいい!」などメリットばかり。ですが、メリットばかりにつられてはいけません。そこで!今回は格安SIMのデメリットを20個集めてみました。デメリットを知ることで、格安SIMを選ぶ際の参考になるのではと思います。
-
- 各種SIMカードのプラン比較
- 最近話題の格安SIM。興味はあるけどあと一歩が踏み出せない。 そんな方は多いのでは? 格安SIMに参入するMVNO事業者の数は増え、 それに伴い格安SIM自体のプランは100種類以上。正直、数が多すぎてどれを選べばいいのかわからなくなります。そこで今回は、格安SIMカードのプランを比較しようと思います。
-
- 実際の通信速度を比べてみた!
- みなさんが格安SIMを選ぶ基準は何ですか?「価格」「データ量」「オプション」など様々でしょう。何を基準に選ぶかで、契約後の満足度も大きく変わってきます。 そんな中、 意外と見落とされがちなのが「通信速度」です。データのやり取りがどれだけ早いのかを表すものです。